ヤニとの闘い・・・
2014年12月28日 / 投稿者:Guardlac Staff / カテゴリー: 木材
みなさん。こんにちは。。。
マーケティング室山本です。
今日は木材のペイントでは天敵であるヤニのお話。
英語でいうと『Rojin』ってやつですね。
このヤニが結構曲者で、チョイチョイ悪さをしてくれます。
例えばこんな場面・・・
せっかくの歴史のある建造物もヤニのせいで残念な状態に・・
他にも様々なシーンで私たちを困らせてくれます。
こちらなんかはせっかくガードラック ラテックスを
塗って、一年くらい経過してもまだまだバッチリきれい
なのに、節の部分だけ真っ白に・・・残念。
こんな時にどうしても質問されるのが、塗料が変色してしまった
のでしょうか・・・という嘆き・・・
こちらとしても色々な写真をお見せしながら、これはヤニが
出てきて、その後乾燥して白くなってしまったのですよと
説明します。
場合によってはなかなか納得してもらえませんが・・・
ではヤニはなぜ出てくるのでしょう???
一般的には温度によって出ることが多いと言われます。
ですからヤニの苦情は夏が多いのです。
また木材の種類にもよります。
松や杉・ヒノキなど針葉樹と言われるものが代表的ですね。
ヤニはヤニ壺というところに溜まっていて、そこから
噴出してきます。
このヤニ壺が多く存在するのが、節の部分なのです。
この節の部分がそのままの状態で加工してあるものを
一般的には生き節といいます。
逆に一度その部分をくりぬいて、その穴に円柱状の木材を
埋め込んだものを人工節といいます。
その場合、ヤニの出方が大きく違ってきます。
その写真がこちら↓
こちらが生き節です。
そして見事なまでのヤニですね・・・
そしてこちらが人工節の状態。
これは全く同じ壁板なのですが、これだけ違います。
昔は生き節は敬遠されていたのですが、最近では
木材本来の姿という事で使用されるケースが多くなり
同時にヤニも問題も増えつつあります。
ヤニは塗装してしまった後では、なかなか対応が困難な
ものですので、もしヤニが出そうかな???
と心配な場合は是非とも塗装される前に
ご相談くださいませ。。。
・・・とこれだけで終わるとヤニは問題児のようですが、
世の中の役にも立っているのです。
私も野球は大好きなのですが、マウンドでピッチャーが
パンパンしている白い粉末。
これはロジンバックといって、ヤニを乾燥させて粉末に
したものです。
これをつけることで滑りにくくなるんですよね。
こうやって役に立っている側面もあるのです。
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