注入材と塗料の関係性
2013年2月4日 / 投稿者:Guardlac Staff / カテゴリー: 塗装
みなさん こんにちは~!
今日は最近増えてきてます、注入材に塗装した時のトラブルについて書いてみます。注入材とはその名の通り、普通の木材に付加価値を上げるために加工したものです。
例えば、腐らない・虫が食わないように加工したものや燃えにくいように加工した木材など色々あります。HCなどで、初めから緑色をしている木材などがそうです。
これには大きく分類して2種類あり、1つは一般的にACQやCCA・AACなどと呼ばれていて、薬剤で腐朽菌などを殺すバイオサイト系の注入材。
もう1つは、240℃くらいの熱処理した木材やアセチル化した木材などの、ノンバイオサイト系の加工材です。
ノンバイオサイト系はあまり問題は発生しづらいのですが、バイオサイト系は塗装後に雨などが降ると薬品が溶けだしてシミになったりする事があります。
これがブラウン系の色などでしたら分かりづらいのですが、最近ではホワイト系やグレー系が増えてきて、そういう時に目立ってしまいます・・・
これは必ず発生する訳ではないのですが、発生するとどうしても塗料もしくは塗装した側に責任が持ってこられる傾向があります・・・
また、燃えにくいように加工された不燃材もトラブルがあります。一般的に不燃処理した木材にはホウ酸などが注入されてます。厄介なのはパッと見て普通の木材となんら変わらないのです。これが塗装すると塗料に溶けだして、後から真っ白になったりする事があるのです。
この現場も初めは、塗料が湿気で白化したと指摘されました・・・しかし塗装当時は2月で湿度は40%も無かったのです。後から実は不燃処理した木材と判明したのです。
このように、最近は注入材が使用され、トラブルが発生するケースが増えています。我々も注入材に対応すべく塗料の開発は進めておりますが、問題が発生した後ですとなかなか良い手立てが無いのです・・・。
もし皆さんの現場で、注入材などを使用される機会がありましたら、事前にご相談頂けると本当に有難いです。
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