水系ガードラックができるまで
2014年1月30日 / 投稿者:Guardlac Staff / カテゴリー: ガードラック秘話
こんにちは。寒い日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、さっそくですが今日はガードラックがどのようにして製造されているのかご紹介したいと思います。
水系ガードラックはとてもたくさんの工程を経て造られています。当社の他の製品と比較しても、使用する原料の種類や作業にかかる時間は実は一番多いんです。
カタログなどに書かれているのでご存知の方もいるかもしれませんが、水系ガードラック製品にはマイクロカプセルと呼ばれるものが入っています。このマイクロカプセルはその名の通りマイクロ(1000分の1mm)のカプセルで、このカプセルに防腐、防カビ、防虫などの効果のある薬剤を含ませる事で木材を保護するのに大きな役割を果たします。
ここで使用される薬剤は充分な安全性が確保されているものを選定しており、マイクロカプセルに内包させることで、薬剤に直接手を触れることなく安全に木材を保護することを目的としています。
詳しくは製品情報ページをご覧ください
https://guardlac.jp/products
製造の工程はこのマイクロカプセルをつくる所からスタートします。専用の設備で加熱、
乾燥など様々な工程を繰り返し、中身の入っていない空っぽのカプセルをつくります。次にカプセルの中に薬剤を含ませる工程を経てマイクロカプセルができあがります。
※ 写真の左側が空っぽのカプセル 右側が薬剤を含んだカプセル
このカプセルをさらに加工してその他の原料と混ぜ合わせた後に、顔料(色)を加えて調色(色合わせ)作業を行います。
この調色作業は前に製造した時と同じ量の顔料を入れても前と全く同じ色になるとはかぎりません。その為、測定や目視確認を繰り返し色の調整を行います。
なぜ測定機器での計測だけで調整しないのかと疑問に思われる方もいるかもしれません。それはガードラックを使っていただいたお客様が「目」で見て確認されるからです。
色にこだわる当社では、複数の熟練作業者の「目」で確認され合格したものだけが検査され容器に詰められて製品となります。
水系ガードラックはたくさんの人の手で、想いを込めてつくられています。
是非、一度手に取っていただければ幸いです。
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