実際に塗ってみよう メンテナンス編

塗装前の準備

塗装をする前に道具や塗装する部分の状態を確認しましょう!

缶をよく振ってから塗料をお使い下さい。

塗料を置いておきますと色の成分が缶の底に沈殿します。塗料の使い始めと終わりで異なった色にならないよう、十分に缶を振ってから塗料をご使用ください。

ハケの抜け毛を取り除きます。

ホームセンター・通販などで入手された未使用のハケは毛が抜けやすく、塗装をしている最中に抜けてしまい、そのまま塗装表面に残ってしまうことがあります。ハケを使用する前に、手でこねるようにして余分な毛を取り除いておきましょう。

十分に乾燥した木材に塗装します。

水分を多く含んだ木材への塗装は、木に含まれている水分と混ざり色が変わってしまう
事や塗装後の塗料のはがれなどの原因につながる恐れがあり、劣化を促進する可能性があります。雨が降った直後、汚れを落とすための水洗い、研磨作業で水を使用した場合には十分に乾燥させてから塗装を行って下さい。

塗料が塗装する予定の部分以外に飛び散らないように保護します。

新聞紙・マスキングテープ・ブルーシート(レジャーシート)などを塗装する部分以外に張り付け、誤って塗ってしまったり、塗料が飛び散ったりしないように保護(養生)しましょう。
また作業中に洋服や靴、研磨作業をする際に手などが怪我をしないように、汚れてもかまわない服装と軍手をつけて作業にLet’s try!









塗装を楽しみながらやってみよう!


  • Step1塗料を塗る前に塗装する部分の木地を整えます
    塗装をする前にはがれかけている古い塗膜や木材を取り除きます。
    水をかけながら不織研磨布でこすっていきます。水にぬらすことで傷んだ塗装部分や木材が柔らかくなるので、あまり力を使わずに作業ができます。
    水を使った後はしっかりと乾燥させるようにして下さい。木材が濡れたまま塗装をすると、塗料がはがれやすくなる原因になります。

    ※部分的に古い塗装部分が残ってしまったら、木材を乾燥させた後で紙やすりや不織研磨布、ポータブルサンダーで表面を均等にしていきます。研磨作業は手間がかかりますが、丁寧に行うほど仕上がりが美しくなります。



  • Step2ハケに塗料をつけて塗りはじめます
    ハケに塗料をたっぷりふくませ、カップなどの容器のフチなどでよくしごいて塗料の量を調節して塗りはじめます。初めて塗装をされる場合は、「しごきすぎではないか」ぐらいにされますと丁度いい量になります。


    Point!塗装のポイント
    木目に沿ってハケを使います

    ハケは木目に沿って動かしましょう。同じ部分を何度も繰り返して塗るのではなく、ハケを大きく大胆に動かすとハケの跡が残りにくくなります。

    木材のパーツごとに分けて仕上げていきます
    手当たり次第に塗っていくのではなく、木材ごとに仕上げることで塗り継ぎ痕がわかりにくく美しい仕上がりとなります。


  • Step3塗りにくいところ塗り始めます
    まず初めに裏面や側面など塗りにくく、仕上げが気にならない部分から塗り始めます。塗りにくいところを最初に塗ることで、塗装中に塗装を終えている部分に触れず作業を簡単に進めていけます。
    塗りにくいところが終わりましたら木材の表面や平面など目につきやすくきれいに仕上げたい部分を仕上げていきます。


  • Step4ハケが入りづらい部分や塗料がつきにくい個所はハケや道具を上手く使います
    木と木が重なっている角やすきまなどへは、ハケを押し付けるように塗ったり、「ベンダー」などの道具を使います。
    また木の側面部分(木口)など塗料が付きにくい個所は、ハケを軽く垂直に叩くように塗料を染み込ませていきます。



Step5塗装する予定の部分で塗り忘れがないかを確認します
塗りにくいところや目が付きにくい個所などで塗り忘れがある場合があります。塗り忘れが残ってしまうとそこから木の劣化が進んでしまう可能性がありますので塗り残しがないように仕上げましょう