塗料にはどんな種類があるの?
木材用の塗料を大きく分けると屋外用と室内用の塗料があり、それぞれに有機溶剤が入っている油性塗料と有機溶剤がほとんど入っていない水系塗料があります。油性塗料にはラッカー、ポリウレタン塗料、色を付ける着色剤などがあります。水系塗料にも1液タイプや2液タイプ、着色剤など沢山の種類があります。塗料はどんな成分からできているの?
塗料は膜が作られる時に『蒸発してしまう成分』と『膜を形成する成分』の2つに分けられます。『蒸発してしまう成分』は油性塗料ですと有機溶剤、水系塗料ですと水になります。また、『膜を形成する成分』には、一般的に色と言われる『顔料成分』、塗料の膜をつくる『樹脂成分』があります。水系塗料ってなあに?
水系塗料は成分の約60~70%が「水」からできている塗料です。水をベースにしているので、従来の塗料のような鼻をつく臭いがほとんどありません。塗料を薄めたり、塗装に使用した道具の後片づけに水を使うことができますし、手についた場合も水で簡単に洗い流すことが可能です。また乾燥時間が約1時間程度と早いため、作業時間を短縮することができるというメリットがあります。水系塗料は雨に弱いの?
一度完全に乾燥してしまえば油性塗料と同様に強靭な膜を作りますので、雨が降っても色落ちすることはありません。しかし、気温が低い日や湿度の高い日にガードラックで塗装をした場合、完全に乾燥する前に雨が降ってぬれてしまいますと水玉状に雨の跡が残る恐れがあります。水系塗料と油性塗料は何が違うの?
水系塗料と油性塗料は塗料の主成分が異なります。塗料は大きく分けると木を保護するために膜として固まる成分と乾燥中に蒸発してしまう成分からできています。ガードラックは蒸発分に水を多く使用しているだけでなく、薬剤成分もマイクロカプセル内に包まれているので、幼いお子様がいる家庭でも安心してお使いいただけます。油性塗料は蒸発する成分に、シックハウス症候群の原因の一つとして考えられているVOCを多く用いています。人体に害があるとされるVOCは、近年公共施設等において使用が制限されつつあります。
※VOC…トルエンやキシレンなどの揮発性有機化合物の総称
油性塗料(溶剤系塗料)の特徴は?
一般的な油性の木材保護塗料は乾燥が遅いのでムラになりにくく、素人でもきれいに仕上げることができます。水系塗料と油性塗料はどちらが長持ちするの?
水系塗料と油性塗料とで耐久性に差はほとんどありません。ガードラックアクアとガードラックラテックスにはマイクロカプセルが使われています。1ミリの1000分の1程度のカプセルにあいたさらに小さな穴から徐々に薬剤成分が出るので、長期間に渡って木を腐りにくくします。また、ガードラックは現在も改良を重ね続けており、色の成分や樹脂を再検討したりその組合せを変えることで塗料の耐久性を高めています。
水系塗料は油性塗料を塗装した上に塗ることができますか?
基本的に水系塗料は油性塗料の上から塗装できます。その際、古い塗料が残っている場合には塗料をできるだけ剥がした後でガードラックアクアを塗装すると、よりきれいに仕上げることができます。完全に塗料を研磨できない場合にも、塗装をする前に軽くサンドペーパーを全体に当てて木を荒れさせることで木と塗料の密着が良くなります。