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WASHIN MICRO CAPSULE

大事な建物やエクステリアのシロアリ対策はとても大変なもの。大がかりな対策や薬剤などを使用したシロアリ駆除を行っても、その種類や特徴によって被害は広がるばかり。そんな時に活躍するのが、防腐・防虫・防カビの薬効成分を含んだワシンマイクロカプセルを内包した塗料です。

薬剤を含むカプセルを内包した塗料が
“シロアリ”駆除に高い効果を発揮

全国的に広がるシロアリ被害について、またその被害に対する「ワシンマイクロカプセル」の効果について、
京都大学 生存圏研究所・居住圏環境共生分野の吉村剛教授に伺いました。

気づきにくく
大きな被害に繋がりやすい
“アメリカカンザイシロアリ”

私が教授を務める京都大学生存圏研究所・居住圏環境共生分野は、元々は木質科学研究所という名称だったことからも分かるように、人と木材の関係を追究しながら木材保存などをテーマに研究を続けてきました。

木材に対してはさまざまな害虫が存在しますが、そのなかでもシロアリは特に大きな経済的な損失を及ぼすものです。シロアリ被害といえば、ヤマトシロアリやイエシロアリが多くの割合を占めますが、1976年に東京・江戸川で初めての被害が報告されたアメリカカンザイシロアリの脅威も広がっています

アメリカカンザイシロアリは水がない場所でも生存でき、表面に小さな穴を空けて木材の中に巣をつくって繁殖していきます。そのため、目に見える大きな被害や、フンなどが目立たないかぎり発見しにくく、気づいた時には大きな被害につながっていることも特徴です。主に住宅の屋根裏部材(垂木、軒、梁、柱)や、雨戸、窓枠、戸枠、軒柱、外壁などの外構部材に棲息する例が多く、硬い広葉樹でつくられた家具類などでの発生事例はそれほど多くありません。

塗料に含まれる薬剤内包カプセルが
木材表面に残って害虫の侵入を予防

アメリカカンザイシロアリによる被害を防ぐには、燻蒸などによる駆除も方法の一つですが、まずは棲み着くことを防ぐ“予防”が重要なポイントとなります。外部から飛んできて表面に小さな穴を空け、木材の中に大きな巣をつくることを、最初の段階で防ぐのです。

その際に塗料を活用するというのは、非常に有効であると感じました。しかし、ただ薬剤を添加した塗料というのは、雨に流されてしまったり木材に浸透してしまったりすることで、塗膜表面の薬剤効果が薄まり侵入させてしまうケースがあります。そこでマイクロカプセルを活用することにとても興味を持ちました。

薬剤を内包したマイクロカプセルを含有した塗料の場合は、単なる薬剤を添加した塗料の場合と比較してアメリカカンザイシロアリの食害を防いでいる結果が出ています。これは、カプセル化することで木材の表面に薬剤効果がより残っていることが要因であると考えられます。新たな概念で大がかりな対策をするというのではなく、塗料自体が継続的なシロアリ対策になるというのはとても大きなメリットですね。

また、このマイクロカプセルに多様な薬剤を含有させることで、さまざまな対策が可能になると思います。これからの幅広い可能性に期待したいところです。

京都大学 生存圏研究所・居住圏環境共生分野
吉村 剛 教授/京大博士(農学)

“シロアリ”の種類と特性、また侵入経路とは?

地下・床下から侵入、羽アリが飛来、輸入家具に付着して侵入など、シロアリの種類によって様々な侵入経路があります。

在来種「ヤマトシロアリ」と
「イエシロアリ」

日本の在来種である「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」。枯れ木や朽ち木を食しその内部に巣をつくることで、建物等に大きな被害を及ぼします。ともに地中・地下から建物内へ侵入します

ヤマトシロアリ

日本全国に棲息し、多湿な環境を好みます。建物被害では床下から天井にまで及ぶことも。暑さに弱いため、夏期には地中や涼しい場所へと移動します。

イエシロアリ

建物に及ぼす被害が最も強い種類。木造はもちろんのこと、コンクリートにまで被害を及ぼします。寒さに弱く、主に関東以南の海岸沿いに棲息しています。

外来種「アメリカカンザイシロアリ」

元々は日本にいなかった、国外からの外来種「アメリカカンザイシロアリ」。輸入した木材や家具などによって運び込まれ、乾いた木材のわずかな水分で棲息可能な生命力の強いシロアリです

土の中に巣をつくる在来種とは違い、加害した木の中に巣(孔道)をつくり、建物に大きな被害を及ぼします。飛来による侵入や輸入家具などから他の木部に移るケースも多く、建物全体に被害を与えることも。被害箇所によっては建物の耐震強度を低下させることもあるので要注意です。

無塗装の場合より“最大約90倍”の効果で
アメリカカンザイシロアリからガード!

アメリカカンザイシロアリ試験結果

無塗装(薬剤量0)の木材とガードラックアクア・ガードラックラテックス(薬剤率3~6倍 ※倍率は当社比)を塗装した木材に、アメリカカンザイシロアリを入れ、質量の減少率を試験しました。

その結果、無塗装の木材は18.0%の減少率、ガードラック アクアを塗装した木材は0.2%の減少率と、約90倍の効果が示されました

0.1%差は試験誤差として判断しています。 試験方法:日本木材保存協会規格JWPS-TW-S.1 及び JIS K 1571 5.3.1防蟻性能に準ずる。
性能基準:試験後平均質量減少量3%未満であるとき「防蟻性能あり」と判断できる。

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