アク汚染
木材に含まれる「アク」が「水」を介して塗膜表面に滲み出し、シミとなったり変色したりする現象です。
アクが出るのは必然
どんな現象?
木材に含まれる「アク」が「水」を介して塗膜表面に滲み出し、シミとなったり変色したりする現象です。
水を介するため、低温多湿環境など、極端に乾燥が遅くなる場合によく発生します。
また、塗装された木材であっても結露によって容易に発生します。
木材の種類によって含まれる成分量が異なるため、それに伴いアク汚染の発生し易さも異なります。
写真のように黄色~黒褐色のものが多く、特に白い塗装が木材からのアクの流出によって黄色~褐色に見えてしまう事もあります。
また、木材が設置されたモルタルなどを汚した場合には、塗料の色によっては色成分の流出ではないかと疑われます。
アクは、アルカリ質材(モルタルや漆喰など)に付着すると、特に色濃く汚染しますので、木材とアルカリ質材との組み合わせには注意が必要です。
除去方法は?
除去方法は、アクが出るのに対してアク抜き作業となります。
ウッドリカバリー木地復元剤の塗布を推奨します。2~8倍に希釈して塗布してください。
塗布後、水洗いまたは水拭きにより薬剤効果を止め、よく乾燥させてください。
アク自体は様々な汚染や虫害への抵抗力を持っており、必ずしも不快で不要なものではありません。
ただし、アク抜き用の薬剤はアルカリ性のものが多く使用には注意が必要です。