みなさん。こんにちは。。。
マーケティング室の山本です。
最近多い相談は木材用塗料の塗膜の黄変に関する質問でした。
簡単に言うと時間の経過とともに透明(白)だった
塗膜が黄色に変色してしまう事ですね・・・
原因は紫外線によってビヒクルの組成による・・・・
と話が難しくってしまうのでやめます。
相談者の方の話を聞いてみるとこんな感じ。
『他社さんの水系クリアーを木材に塗ったんですが、1年で
表面が黄色になってしまいました。木の色をそのままに
楽しもうと思って色付けしなかったのに、これだと
黄色に色付けしたみたいで・・・何でですか???』
という質問。
まあ百聞は一見に如かず!!こんな感じでしょう。
この3枚の板には全て弊社の水系ウレタン塗料が塗ってあります。
塗装したのは確か5年位前です。
塗った当時は全部同じ透明仕上げだったんですが・・・
その証拠に木地の部分や1回目のあたりをアップすると、
あまり黄色くなってないでしょう。
逆に3回目を塗って仕上がっている層は・・・・
この通り真っ黄色になってます。
これが黄変ってやつですね。
原因と仕組みを説明すると長~くなってしまいますが
簡単に言うと同じウレタンでも原料次第です。
例えば一番最初のこの写真。。。
左―アクレックスNo3500フロア(水系)
中―アクレックスNo3400木部用クリヤー(水系)
右―ワシンエコMフロアWT(溶剤系)
何で同じアクレックスシリーズの塗料で、しかもウレタンなのに3500は黄色くなっているか???
それは塗料の原料に使用している油が原因なのです。
ではなんでわざわざ入れるのか?って言われそうです。
しかし油を入れて柔軟な塗膜にすることで、
スポーツをする際に発生する衝撃を吸収できるんです。
3400には主にアクリル樹脂を使用している塗料なので黄色く
焼けないんですよ~
しかし我ながらこの3400の性能は感心しますね。
ですから水系の木材用塗料でも黄色くしたくない時は、ちゃんと
3400を選びましょう。
*注 完全に黄色くならない訳ではないですが・・・
黄色くなりやすい他の塗料は、
① 油を原料にしている自然塗料
② 同じく油を原料にしている油性塗料
③ 硝化綿のような繊維を原料にしているラッカー
④ エポキシ系塗料
などなどです。
みなさんが普段乗っている車の塗料も黄色くならない
塗料を使用しているんですよ。
こんなローボードに塗っている白のエナメルなんかも
黄色くならないようにアクリルウレタンの白ですね。
ちょっと長くなりましたが、用途に合わせてきちんと塗料を選んで
木材の素材の良さを長~く楽しみましょう!!!
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