木材の着色 ネオステインとポアーステインの違い
2014年3月20日 / 投稿者:Guardlac Staff / カテゴリー: 塗料
みなさん。こんにちは。。。
マーケティング室の山本です。
今日は前回に引き続き木材用水系塗料アクレックス一家についての
お話です。
前回のブログでトレンドのカラー着色部門をつかさどる
長女No3000ポアーステインと次女No3900ネオステインの
お話をしましたが、今日はその娘たちの違いについて
のお話です。
それでは塗りながらその違いを説明していきます。
分かり易いように杉板に2つの塗料を塗っていきましょう!!!
この2枚の木材ですが、ほぼ木目も吸い込みも同じ状態になってます。この木材にポアーステインとネオステインを塗ってみた
結果がこちらです。↓
左の方がアクレックスNo3900ネオステイン。
右の方がアクレックスNo3000ポアーステイン>
濃さが違うだけじゃん!!というなかれ!!
結構違うんです。
まずは長女No3000ポアーステインから説明します。
実はこの長女さん。私よりも大先輩なのです。
私が入社した20数年前には既に人気者でした。
私の記憶が確かなら、この20年の間ほとんど中身は
変わっていないはずです。
そのくらいロングセラーの塗料なのです!!
このポアーステインの特徴はズバリ発色の良さです。
微粒子顔料を原料にしているので木材への吸い込みも抜群!!
写真のような杉材に塗ったら、夏目と冬目のコントラストが
クッキリ出て結構な玄人好みの仕上がりになります!!
そしてカラフルな原色系を混ぜて好みのカラー作りだせるのです。
もちろん水で塗料を簡単に薄められるので、色の濃さの調整も自由自在。
ただ別の特徴もあります。
①完全なステインなので、必ず上塗りのクリアー塗料が必要。
②比較的乾燥が早いので、広い面積を塗る時は少しだけ気を遣う。
③調合色が少ないので原色から色を作る必要がある。
でもこれはデメリットではなく長女の個性なんです。
では次に次女のNo3900ネオステインです。
この次女のネオステインはまだまだ駆け出しです。
特長はとにかく塗り易いこと!!
水系なのにオイルステインのように簡単に塗ることが
出来ます。
そして一般的な茶系のチークやオークのような調合色が
ラインナップされてます。
大きな特徴は、中に水系クリヤーの樹脂が入っているので
2回くらい塗料を塗るとシットリとした艶が出てくれます。
しかもクリヤー塗料を上から塗らなくても剥がれにくいんです。
なので、ちょっとした木製のドア枠や廻縁なんかには最適です。
ただ別の特徴は・・・
①塗り易い反面ポアーステインに比べると色が薄いので、
濃色の仕上げは難しい。
②塗り易い反面、ポアーステインと比べると乾燥が遅い。
*ただし油性ステインよりは早いですよ~
まあ2つの塗料の違いはこんなところでしょうか。
ではクリヤー仕上げまでした木材の仕上がり感の違いは↓
どちらのほうが優れているではなく、用途によって塗料の
使い分けが大事ですね。
家具調や濃色なら→長女ポアーステイン!!
作業性を重視するなら→次女ネオステイン!!
みなさん!!姉妹の特徴を生かして深くて素敵なカラーの
世界をご堪能くださいませ~!!
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