夏の終わり 紫外線について
2014年9月25日 / 投稿者:Guardlac Staff / カテゴリー: 塗料
汎用技術課の西川です。
夏も終わりましたね。他の地域では、分かりませんがこちら滋賀県は朝晩がめっきり涼しくなりましたというより寒いくらいです。
今年の夏は、ほとんど日焼けすることもなく過ごしましたが、
皆さんはどうだったでしょうか?
ちょっと調べてみたのですが、今年の夏休み期間中に1日を通して晴れていた日は、滋賀県で9日間でした。あとは、半日曇っていたり、雨が降っていたようです。
子供たちにしてみれば、スッキリしない夏だったのでしょうか。
大阪で有名な花火大会も今年の夏は、天候不良により前日には中止が発表されたというニュースを見ました。
この花火大会を楽しみにしていた人も多かったろうに残念だった
ろうな。
私が20代の頃と比べ、この花火大会も今では規模が大きく派手に
なって集客数も多くなっていると思うと時代の流れを感じます。
そんなスッキリしなかった夏でしたが、夏と言えば太陽がギラギラと降り注ぎ眩しくて眼を覆いたくなるくらいを想像しますが、この眩しいというのは皆さんもご存じのとおり太陽光線の中の紫外線による影響であります。
今回のお題は、紫外線です。
紫外線とは、英 ultra violet 直訳すると“紫を超えた”となり、光の波長が10~400nmのことを紫外線と言います。
太陽光の中には、3種類の紫外線があり、波長領域によってUVA、UVB、UVCと分けられています。
3種類の紫外線があっても地表に届く紫外線は99% UVAだそう
です。
だから、私たちが太陽の光を見て眩しいなあと思っているのは、UVAを見ているのです。
この紫外線ですが、私たちのまわりでいろんなことに影響を与えています。
一つは、冒頭でも触れましたが日焼けです。
日焼けは、皮膚が紫外線に当たることで体の色素メラニンが皮膚表面に出てくる現象が日焼けです。紫外線をあまりに強く当たりすぎると火傷を負ったようになったりしますので日焼けするにも適度に抑えておくことが重要です。
ただ、私たちの体内でビタミンDを生成させるには、この紫外線に当たる必要があるようです。外に出て太陽の光を浴びることで体内のビタミンDが生成を始めます。
でもって私にとって紫外線となると塗料の劣化を引き起こす
原因の一つという認識。
塗料を塗ったものに太陽の光を当てると 「色が褪せたり」「割れたり」「剥がれたり」といった現象を引き起こすします。
外であれば、東西南北によって、劣化の度合いに違いが見られます。南面や西面はどうしても早く劣化していく傾向にあります。
こういった、紫外線の影響を考慮する為にUVカット剤(紫外線吸収剤)を配合したり紫外線に強い材料の選定をし、屋外用途向けに塗料を設計します。
紫外線への影響を確認しようとするとすごく時間がかかる為、
屋外用途の塗料開発については、そうそう簡単には出来ません。
それこそ最低でも1年、実際の建物を利用したり、全国各地で
データをとるなどと言っていたら2、3年。データを取っている
最中に設計の変更を行えば、それ以上必要になるかもしれません。
私は、紫外線というと良いイメージはありませんが、生活している
中には結構使われています。
「害虫駆除」 、「成分分析」 、「蛍光灯」 、「ブラックライト」 、「殺菌」 、「歯医者(接着剤)」など太陽光以外でも身近なところで使われています。
知らず知らずの内に使っていたかもしれませんね。
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