木材塗装の『も!』vol.5
2014年12月22日 / 投稿者:Guardlac Staff / カテゴリー: 塗料
<環境対応型塗料編「環境に負荷をかけない努力」2>
前回は「環境対応型塗料には、環境「法規対応型」塗料という側面がある」というところまでのお話でした。
VOCの軽減や削減
粉体塗料開発
水性(系)塗料開発
自然(系)塗料開発
有害物質の軽減など法規対応
環境調和作用をもつ機能性塗料開発
などがあげられます。
どのタイプの塗料も、実現するためには相当の苦慮を強いられますがこれらの環境“対応”や、環境“配慮”については、
解釈に少しの注意が必要です。
それは、
環境対応や配慮は絞り込まれたテーマに取り組んだものであり、
けっして万能的ではないということです。
単純な話、環境対応型塗料と一口にいっても、
環境性能や安全性能が「100点満点ではないですよ」ということを
明言しておきたいのです。
つまり、
限られた範囲の問題や、
解決を期待されている問題の、
それぞれ対応する塗料があるのみ。ということです。
んなことは、わかっているよ!と、つっこまれそうですが
じゃあ、何をして環境対応型塗料っていうんだ?
どんな塗料が安全なんだ?
と質問が飛んできそうです。
明らかにいえることは、
「環境に全く負荷をかけない塗料を創りだすことは無理だろう」
ということです。
ゆえに、
供給者としては、環境対応によって得られるハズの
「安全」や「安心」というコトバの取扱いに注意が必要になると考えます。
安全や安心というコトバは、
これからますます、条件付きで使用(表現)しなければならなくなる。そんなふうに思えます。
当然、手放しで安全・安心・無公害などの表現をすることはできません。
それは、誤解や誤認によるトラブルを避ける表現(姿勢)が求められる。
っていうことです。
つまり、「以前の○○に比べたら△△に優れているから、
△△については安心ですよ」 とか、
「◇◇のリスクについて、主な要因の☆☆を軽減したので、
◇◇の安全性は向上しましたよ」 や、
「▼▼タイプ塗料とは機構が違うので△△が不要になって、
○○環境性能が大幅にアップしましたよ」
という感じで、条件付きで。
です。
・・・ちょっと、解りにくかったですか?
(もう一回つづく)
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