空気の乾燥
2017年3月3日 / 投稿者:鍋田 みずき / カテゴリー: ガードラック社員ブログ
ソリューションデザイン事業部の鍋田です。冬は空気が乾燥するから火事に注意といわれたり、肌が乾燥してかゆくなったりする一方で、塗料も洗濯物も乾かなくて困る季節でもあります。そこで今回は「湿度」の話をしてみます。
湿度には相対湿度と絶対湿度があります。
普段よく聞く湿度は相対湿度で、単位は % で表します。相対湿度は、その温度の空気が含むことのできる最大の水蒸気量 (飽和水蒸気量) に対して、実際の空気がその何 % の水を含んでいるかを表しています。
湿度 100 % は空気がそれ以上の水を含むことができないので、当然塗料や洗濯物は乾きません。相対湿度は理科の実験でも行ったことがあるだろう、乾湿計などを用いて測定できます。
絶対湿度は、水が空気中に何 g あるか ? を示しています。温度依存性はありません。体積ベースで示したものを容積絶対湿度、重量ベースで示したものを重量絶対湿度といいます。
絶対湿度はものの乾燥には大きな影響を与えませんが、あるときにはよく指標にされます。
インフルエンザの流行です。容積絶対湿度11 g / m3 を下回ると流行し始め、7 g /m3 を下回ると大流行するといわれています。室温が20 ℃の条件では加湿器等使用して相対湿度 64 %にする必要がありそうです。

また、月ごとの平均気温・相対湿度・絶対湿度をまとめてみました。降水量が多い (富山)、内陸 (甲府)、太平洋側 (静岡)、高温多湿 (那覇)を表にしました。データは気象庁のホームページより各地の平年値を用いて計算しています。平均値からの算出ですのであくまで参考値としてご覧ください。

相対湿度を見ると甲府と静岡が冬に少し下がっています。富山では季節の影響はほとんどありません。しかし絶対湿度をみますと季節による違いがはっきりします。冬には雪が降り積もる富山と晴天が続く静岡の絶対湿度は大差なく、どちらもインフルエンザが大流行するレベルに乾燥していることがわかります。
普段は絶対湿度を気にしたりはしないと思いますが、「冬は空気が乾燥する」は絶対湿度を見ると一目瞭然です。しかし、ものの「乾きやすさ」はあくまで気温と相対湿度に依存します。
もうひとつ、「乾きやすさ」に影響を与えるのは「風」です。気温が低いときは風通しを良くして乾きやすくすることを心掛けてください。
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