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木材塗装の『も!』vol.8

2015年3月4日 / 投稿者:工藤 貴久 / カテゴリー: 塗料

環境対応型塗料編「製造→施工→利用→廃棄(→運搬→)」

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前回は「塗料が環境にかける負荷について、製造・施工・利用のシーン毎に考察してみる」というところまでのお話でした。

廃棄シーンでは、
処理エネルギーの消費や埋立てなどが環境への負荷となるでしょう。塗料が塗られたモノ(製品)のほとんどは、粗大ゴミや産業廃棄物として処理されます。
つまり、不要になった家具や改修工事などで発生する廃棄建材です。「廃プラスチック類」と「木屑」の混合物という表現になるのでしょうか?
一般廃棄物になるか産業廃棄物になるか、非常に判り難いところです。

廃塗料は産業廃棄物で、
固形状の場合「廃プラスチック類」、
泥状の場合「汚泥」もしくは「汚泥」と「廃油」の混合物として、

水系エマルジョン塗料(液状)などの場合は
「廃プラスチック類」と「廃酸または廃アルカリ」の混合物、
溶剤系塗料(液状)の場合は「廃プラスチック類」と「廃油」の混合物として

焼却や埋立処分されます。

余談ですが、
飲食店からの天ぷら油もバター・マーガリンも「廃油」となり、
木材の切削から発生する木屑木紛も同様に産業廃棄物となるそうです。

それぞれのシーンをつなぐ
運搬(移動)シーンでは、
船舶・列車・自動車などを動かす燃料・電気の消費や、
そこで発生する排気ガス・騒音・放射熱などが環境にあたえる
負荷となります。
軽油やガソリンを利用した副産物の排気ガスは、大気汚染の深刻な
要因のひとつですね。(今さらですが)

塗料が環境にかける負荷について、思うにまかせて記してきました。
あらためて、色んなシーンで色んな負荷をあたえる可能性が
あるのだと思いました。
でも、これらの課題は、
あらゆるモノのライフサイクル全般で“共通する課題”のようにも思えます。
そう・・・。塗料に限ったことではないように思えます。

あなたはどのように感じられますか?

人の営みは、多かれ少なかれ周り(環境)に影響をあたえるもので、それ自体が環境(自然)に対する “悪”なんだという論調もありますが、これはこれで極端な考えだと思います。

人の営みもまた自然の一部なのでしょうから・・・。

人の営みも自然の一部ならば、
『環境共生』のスローガンを現実味のある活動に実践していくことが環境に負荷をかけない努力の唯一のミチシルベだと私は思います。

繰返しになりますが、
環境対応型塗料とは
『環境に負荷をかけない努力を施している塗料』であると考えます。

でも、前述した“5つのシーンすべてにおいて負荷をかけない”
ということは、やはり難しいことです。

それぞれのシーンに対して負荷をかけない努力を
“できるコトから”“できるトコロから”実現させていくことが
精一杯かもしれません。

そんなふうに思います。

究極の環境対応型塗料は、
『地産地消』『自給自足』みたいな姿になるのでしょうか?

 環境対応型塗料編「製造→施工→利用→廃棄(→運搬→)」

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