割りばしからみつめる林業。
2015年10月19日 / 投稿者:Guardlac Staff / カテゴリー: ガードラック社員ブログ
みなさんこんにちは。新入社員のコンノです。
いよいよ涼しさを通り越して肌寒さを感じる季節になりましたね。
温泉に、行きたいですね。
紅葉を、満喫したいですね。
私が今一番行きたいところは、白川郷です。
合掌造りってなんだかときめきませんか。

突然ですが、先日会社でお弁当をたべていたところ、先輩の使っている割りばしが竹製でした。その際の会話です。
↓
「珍しいですね。木製じゃないなんてエコですね~」
『違うよコンノさん。間伐材って知っているかい。』
「え?間伐材?なんですかそれは?」
『日本には使った方がいい木があってね。それが間伐材っていうんだよ。
割りばしとかに使われているのさ。』
「使った方がいい木なんてあるのか… ! 」
という新発見がありました。
そこで間伐および日本の林業について調べてみました。
その内容を皆様にも簡単にお伝えできればと思います。
≪日本の林業≫
戦後の日本では、復興のために木材の需要が急増し、不足するという事態に陥りました。
そこで政府がとった政策が、「拡大造林」政策です。同時期に燃料革命が起き、世の中の燃料が木炭や薪から石油、電気、ガスへと変化していきます。そのため燃料として使われていた広葉樹を伐採し、かわりに建築用になり、かつ成長が早くて価値の高いとされていた針葉樹の拡大造林を行いました。ここで主に植えられた針葉樹が、スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツです。
しかし、1964年に行われた木材輸入全面自由化によって急激に外国産木材の供給量が増加し、さらに円高によって安く、大量に、安定的に外国産木材が輸入可能になったことから、1969年には初めて国産材供給量を上回ることとなりました。
以降、国内林業は産業として厳しい状況が続いております。
わかりやすい図がこちら

出典:林野省
≪間伐とは≫
「森林伐採」というと、エコじゃない!、地球温暖化!、資源の無駄遣い!というようにマイナスイメージをもたれる方も多いと思います。私も会社員になるまで漠然とそのようなイメージを持っておりました。しかし世の中には未来を見据えて不要な木を伐採し、森を整えることも必要です。
これを間伐といいます。林や森は放っておくとどうしても木同士が重なりあうように成長してしまうため、一部の木々を抜き伐ることで木々により多くの日光が降り注ぎ、元気な森が出来上がります。そのため間伐はとても重要な作業なのです。そして間伐によって手に入った間伐材が割りばし等に利用されています。
しかしなんと国内で使用される割りばしのうち、97%が海外から輸入されたものです!
そうです。皆様がお使いになっている割りばしも、国産のものを引き当てる方が難しいくらいなのです。
割りばしに限らず、もっといたるところで国産の木材を使うことで森は元気になります。たとえば東京オリンピックの建物なんかにも、国産の木材をたくさん使ってほしいなと思います。
国産材を使用しているのをみかけたら、積極的に利用したいと思いました!

それではまた★
参考:森林林業学習館
林野省
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