表裏の使い方
2016年12月12日 / 投稿者:鍋田 みずき / カテゴリー: ガードラック社員ブログ
R&D 本部の鍋田です。
日が短く気分も憂鬱になりがちな季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
今年の冬至は12/21 とまだですが、日の入りが最も早いのは 12 月の上旬、ちょうど今ごろです。
国立天文台の天文情報センター暦計算室で解説されていますので是非ご参考に。
私が暮らす滋賀県では、大津の暦で 12 月上旬の日の入りが 16 : 45 、この後ゆっくりと日が長くなっていき、わずかな違いではありますが 冬至の日には16 : 49 まで伸びています。
昼が最も短い日は冬至ですが、これから日の入りが遅くなっていくと思うと多少は気が晴れるのではないでしょうか。
さて、私は寺社等の建築物を見るのが好きで休日にはよく出かけます。
和信化学に入社して木材塗装を学ぶと、木表と木裏の使い方が気になって仕方ありません!木表と木裏に関しては、こちらをご参考に。
木の外側が木表になり、通常塗装は木表に行います。
特徴としては、木裏は木目に沿って木材がはがれてささくれが起こりやすいこと、木目は木表の方が引き立ち美しいことでしょうか。また木材は収縮を繰り返すと、木裏を外側にするように反ってしまいます。
ウッドデッキ等の濡れ縁を施工するときは、水はけを良くし長持ちさせたいなら木裏を上にしますが、仕上がりのきれいさや手触りは木表の方が良い。どちらを使うのも一長一短なのです。

さて、寺社建築の濡れ縁を見たときにどうかといいますと、まちまちです!
あるところではきっちり木表を上に揃えられていたり、またあるところではバラバラだったり・・・
同じ寺社内の違う建物ではもちろんのこと、同じ建物でもまちまちなこともあります。
その材の状態によってどちらを上面にすると判断しているのか、人の通行の多さや濡れやすさを考慮しているのかわかりませんが、いつも興味深く拝見しています。
機会がありましたら、木表・木裏の使われ方にも注目してみてはいかがでしょうか。

こちらは滋賀県湖南市にある国宝の善水寺本堂です。濡れ縁は木表を上に向けています。境内もきれいに整備されとても雰囲気が良く、本堂内には仏像がたくさん祀られており、住職の方が説明してくださいます。非常に見ごたえありますよ。
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