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木材の鉄汚染について

2014年3月28日 / 投稿者:Guardlac Staff / カテゴリー: 木材

こんにちは、汎用技術課の西川です。

この時期、私は花粉症に悩まされています。花粉症歴20数年、

マスクが欠かせない毎日を過ごしております。

この時期ということではありませんが、木材の塗装でも悩まされるものがあります。その一つとして、「鉄汚染」というものがあります。ご存じですか?「鉄汚染」

「鉄汚染とは」
木材が水のある状況の中で鉄と触れると灰黒色や青黒色の色が木材表面に付く現象。木材のタンニンが鉄イオンと反応することで現れてきます。

RIMG0515どうですか、青黒いシミになっているもの。これが「鉄汚染」です。

これは、私がわざと作製しましたのでこのような形で出てきていますが出方は様々です。黒い点々のような形で出てくることもありますので一見カビと見間違うことがありますし、塗装前には何もなかったものが、塗装することで現れてくることもあり、現れ方も様々なのです。出てきてしまうと以外とやっかいな奴です。

この「鉄汚染」出てきてしまったらどうしたら良いのか?
これを今回、皆さんにお教えしたいと思います。

まず、用意するものは「シュウ酸」と「綿棒」。
今回使用しました、「シュウ酸」は4%に薄めたものを使いました。
では、この二つを使って、一つ消してみたいと思います。

RIMG0518

シュウ酸をつけた綿棒で擦ると

RIMG0519

どうでしょう、青黒いものが一つ消えたのが分かりますか。
では、もう一つ。

RIMG0520
RIMG0521
さあて、こんな感じでどんどん消していきましょう。

RIMG0522

最終的に全部消すと

RIMG0523
こんな感じになりました。
あとこのままだとシミになってしまいますので全体的に薄くシュウ酸を 刷毛で塗り均一にしました。
その後、水洗いをして乾かせば完成です。

RIMG0524
見てのとおり、すっかり キレイになりました。
ここで使用しました、シュウ酸は劇毒物該当品でありますが薬局で購入できます。ただし、購入には身分を証明するものが必要なようです。
最初に触れましたが、鉄汚染は、よくカビと見間違うことがあります。
もし、カビの場合、シュウ酸を使っても消えません。カビの場合は漂白剤を使わないと消えないのです。
逆に鉄汚染は、漂白剤を使っても消えません。見た目にどちらなのか分からなくてもこのような薬品を使うことで判定は可能です。

花粉症でお悩みの方、まだまだ花粉の飛散は続きますが、万全の対策をとってなんとか乗り切りましょう。
もう少しの辛抱です。

 

 

 

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