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DIY初心者のためのハケの選び方(後編)

2013年12月19日 / 投稿者:コンノ メグミ / カテゴリー: 塗装道具

前編から読む:DIY初心者のためのハケの選び方(前編)

 

好川:化学繊維を使ったハケを試行錯誤しながら作り続けてきた中で、塗料がたくさん含まないという弱点をどうやったら塗料含ませることが出来るのか考えました。

まず工夫されたのは異形断面です。

ハケ―イケイダンメン?

ハケの毛の一本一本を星形にして、横にスライスしたときに5つに分かれたような形に変えて塗料を含ませようという技術です。

―キューティクルを化繊で作るのは難しいのですか。

好川:それは難しくて、できないんです。

それまでは、毛先を細くすることすら自体が難しかったんですよ。

化学繊維を糸状に水の中に射出させて作るんですが、冷えたものを切るんですが、切るだけでは毛先が細くならないんですよ。尖がらせるには削ることもできますが、削ると毛先が痛んでしまします。

なので、ハケ先を溶ける薬の中にジャブっとつけるんですね。繊維の先っぽをしばらくしたらちょっとあげるんです。さらに、時間を置いてちょっとあげていくんです。そうすると、つけている時間の長い先端が細くなるんです。

刷毛ここ数年、動物の毛なみに含みの良い化繊のハケをどうにかできないかと作られたのが『毘沙門』という刷毛なんですよ。

女性向けのエクステがはやった頃から、髪の毛に似せたナイロン繊維っていうのを作る技術が生まれてきたのですが、『毘沙門』はその技術を使って、表目をマットに仕上げて、少しうねらせることで、動物の毛に近づけています。

―100円の刷毛から数千円するハケまでありますが、価格の違いは何の差が大きいんですか。

好川:動物の毛の生えている場所です。一言でいうと「お肉屋さんでこの部位は上等です。」っていうのと同じなんです。

動物って四つん這いになっていますよね、守られている毛であったり、血流がいい場所の毛は栄養が良くいっているので。例えばヤギでいうと、顎の毛とかよく動かす尻尾の毛が上質なんです。

刷毛逆によくないのは雨風に打たれる背中の毛なんです。だから職人さんが使うハケでなく、ホームセンターで売っているような安価なハケは、主に背中の毛を使っているんです。塗料の含みもだいぶ変わりますね。

また、最近では全体的に動物の毛の質が落ちているんですね。

ほとんどの毛は中国大陸からの輸入なんですが、人口が増えていて食肉を流通させたいというので動物の毛が成長する前に肉を取ってしまうんですよ。さらに、酸性雨の影響もあります。

売り先としてペンキに使うものより化粧筆に使う方が高く売れますので、後回しになってきますよね。

全体量からすると微々たるものですが、高く売れる所に良質のものはまわっていくので、いつまでも動物の毛を使い続けるという選択肢を選べなくなるのではないでしょうか。そういった流れからも近年では、化繊の開発が進められています。

 

刷毛―最後になりますが、ハケの保管の仕方や洗いのコツを教えて下さい。

好川:基本的には、ハケを塗料が出なくなるまでしっかり洗うことです。

翌日塗るのだったら、そのまま塗料につけてラップかけて置いておくか、もしくは水につけておく。

ただ、水につける時間が長くなると柄が腐って折れてしまうんですね。キノコが生えたというお客様もいらっしゃいました。(笑)

hake初心者の方は特に洗いが不十分なことが多くて、ハケの毛を下に向けて干すとハケが固まってしまうことがあります。ハケを上向きにして干すことをお勧めする場合もありますね。

―なるほど。そうすることで、塗料の固形分が下にくるのを防ぐんですね。今日は、貴重なお話をありがとうございました。

 

前編から読む:DIY初心者のためのハケの選び方(前編)

 

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